2019年1月22日に放送されたマツコの知らない世界読み聞かせ絵本の世界に非常に感銘を受けた方は多いのでは?私もその中のひとりです。
この記事では絵本に求めてはいけないことや、驚きの秘密が隠された厳選絵本8冊をご紹介していきます。
見たい場所へとぶ
この日の主役
内田早苗さん
この日の主役は、自宅に1500冊の絵本を所有する内田さん。
内田さんは子ども嫌いを絵本で克服し、今では自宅で絵本教室を開いているそうです。
絵本に求めすぎてはいけない
まず勘違いしている人も多いのが…
そう、私たちは絵本に過度な期待をしてしまっているんです。
絵本とは、本来ただただ子どもと楽しむもの!絵本を選ぶときに学びや道徳を目的として選ぶのはやめてしまいましょう!
親は絵本に学びや道徳の効果を求めたがるが、効果を期待しての絵本選びは間違っている
内田流「絵本で子育て論」
子どもにとって記憶に残るのは、料理や送り迎えよりも絵本の読み聞かせ。
なぜなら、絵本の読み聞かせの方が愛情を感じ記憶に残るからです。
料理や洗濯、習い事など色んなことを子どものために良かれと思って愛情かけてしていますが、子どもにとっては当たり前のこと
内田さんが厳選した絵本8選
まずは8冊をザザッとご紹介します。
それでは1冊ずつご紹介していきます。
しろくまちゃんのほっとけーき
まずはこちらの出版されて40年以上たつ絵本。きっと見たことがある人も多いはず。
こちらの絵本には大人は気づけないですが、子どもが共感するある秘密が隠されていたんです。
私もまったく気づかなかったのですが…
しろくまちゃんたちの着ているエプロンが、料理中 ⇒ 食事後 ⇒ 後片づけと場面がかわるたびに新しいものになっているんです。
子どもは服を汚してよく着替えますよね。
子どもは洋服を汚す自分と同じだと共感し、エプロンの変化に気づくそうです。
ではなぜ大人は気づかないのか?
大人は文字を目で追うから楽しめない
子どもは声を聞き絵を読むから楽しめる
ごぶごぶごぼごぼ
1999年に発売された絵本で、これを読むと落ちつきのない子どもが静かになるという「魔法の絵本」と言われています。
この絵本は、作者である駒形克己さんのお子さんが、お腹の中にいたときにこんな音が聞こえたと言ったことを本にまとめたもの。
何度もそういう場面に出会ったり…
子どもが静かになる理由は、お腹にいたときに聞こえた音が絵本に書かれているから
「胎動音=聞き覚えのある音」のため聞き入ってしまう
くだもの
こちらは子どもが見ると手に取りたくなる絵本!
このように本物の果物に見えるように、約4年かけて描かれてたそうで、とても細部にまでこだわっていることがわかります。
また果物の季節に合わせて、絵本中の手渡す人の服装まで変わっており、上の絵でいえばフォークの角度や向きまで計算されているとか。
だからこそ、子どもが手に取りたくなる!ということですね。
これはのみのぴこ
反復する聞き心地が最高のこの絵本は、谷川俊太郎さん作。
なんとこの絵本を子どもに読み聞かせをすると、一斉にある行動をとるとか。
こればっかりはぜひ読んで確かめていただきたいのですが、どんどん登場人物が繋がっていくことを楽しむ絵本になっているんです。
言葉が反復されているので、字の読めない子どもたちでも徐々に言葉を覚え、みんなで声を合わせて読み出すなんてこともあるそう。
おいしいおと
こちらは食べものを食べる音が描かれているのですが、想像を超える音を味わうことができる絵本。
特徴は一風変わった音で、作者の三宮麻由子さんは幼いころから目が不自由となり、そのため耳で感じたリアルな音が表現されています。
さらに、これは人が食べているときの音を聞いたのではなく、実際に自分でたべものを食べ、耳に伝わる咀嚼音を文章にされているのです。
音の表現が独特で、初めて聞く擬音に出会えるはず。
オニのサラリーマン
こちらはなんとすべて関西弁で書かれているという、今注目されている方言絵本です。
地獄カンパニーに勤める主人公の赤鬼のサラリーマンとして働く日常を描いた絵本で、サラリーマンのリアルな日常が描かれています。
社会の厳しさを描いた話ですが、関西弁を使うことでやわらかく聞こえ子どもの耳になじみやすいという特徴がある絵本。
ちょっと難しそうな気もしますが、これはなかなか面白いです。
パンツのはきかた
こちらは思わず一緒に歌いたくなる絵本で、作者は女優の岸田今日子さん。
最近注目されている種類のひとつでもある「歌絵本」。歌が苦手な大人でも絵本を通して歌うことができ、子どもにも大人気です。
そしてこの絵本には、最後に子どもが笑ってしまう仕掛けがあります。
あなたはとってもかわいい
最後は大人も子どもも泣いてしまう、内田さんが絶対に読み聞かせてほしい絵本。
内田さんは小学校の卒業式前夜に、息子さんに読み聞かせたそうです。
子を想う親の普遍的な愛を描いた絵本で、お子さんに直接愛の言葉を伝えることが苦手な親御さんには、特におすすめしたい一冊。
読み聞かせ絵本の世界まとめ
じつは知らない絵本ばかりで、とても楽しめた今回の読み聞かせ絵本の世界。
私は絵本に過度な期待をしてしまっていましたが、読み聞かせるということが子育ての一環で、それを楽しむ必要があるということを教えてもらいました。
ぜひみなさんも読み聞かせ絵本の世界を楽しんでくださいね。